天正遣欧少年使節団が持ち帰ったグーテンベルグ印刷機
1591年~1597年、活版印刷による日本最古のローマ字本が天草コレジオ(大神学校)で印刷されている。
天正遣欧少年使節団(PDF)
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豊臣秀吉が天下統一を果たした戦国時代の末期、12~14歳の少年4人が「天正遣欧使節団」として、公式に日本から初めてヨーロッパに派遣された。(伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原
マルティノ)
彼らの高い知性と礼儀正しさは、西洋の人々を驚嘆させ、その噂は全ヨーロッパ中に広まり、各地で歓待された。ついにローマ教皇との謁見が叶えられた。
少年たちは、語学、古典、科学など、さまざまな教養を修得し、近代文明の基となるグーテンベルク印刷機を持ち帰った。
天草本と呼ばれる【平家物語】【伊曽保物語】など47種(うち12種現存)が、天草のコレジオ(大神学校)で印刷されている。
そのグーテンベルク印刷機は、時が移りキリシタン弾圧の中でマカオに持ち出されたが、その後行方不明となった。
現在はその複製が天草コレジヨ館に展示されている。