梵語(仏教語) (PDF)
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《梵語》仏教語
挨拶 ①禅問答で相手の悟りの深浅を試す ②応答 ③儀礼の言葉 ④祝意謝意
阿吽(あうん) a-hum ①最初と最後 生と死 ②口の開閉(仁王・狛犬)
③呼気・吸気「阿吽の呼吸」
閼伽(あか) argha 仏前に供え水
諦(あきら)める 断念する 思いを断つ
明け六(むつ) 卯の刻(6時頃)に鳴らす鐘⇔暮六つ
足を洗う 賎しい勤めをやめて堅気になる
悪口(あっく) 人を悪し様に言う 十悪(謀反・謀大逆・謀叛・悪逆・府道・大不敬・
不孝・不睦・不義・内乱)の一つ
痘痕(あばた) arbuda 痘瘡が治った後に残る痕跡
甘茶 ガクアジサイの変種 灌仏会に甘露になぞらえて釈迦像に掛ける甘い茶
天(あま)の邪鬼(じゃく) 人に逆らい邪魔をする 人の言に逆い片意地を張る
有り難う 感謝の意を表す挨拶語 ②滅多にない
行火(あんか) 温熱器
安心(あんじん) 信仰心を深めて迷いがないこと → 安心決定(あんじんけつじよう)
意識 mano-vijnana 認識 思考する心 精神活動
意地 ①気立て 心根 ②意志を通そうとする心 ③物欲
以心伝心 ①師匠の真理を弟子に伝える
②言葉でなく互いの心意が相手に伝わる
一期(ご)一会(え) 生涯に一度限りまみえること →「一期一会の縁」
一念発起(ほっき) ①直ちに信仰の道に入ること ②思い立って決心する
一蓮托生(いちれんたくしょう) ①死後極楽往生して同一の蓮華に身を託す
②善悪に関わらず運命を共にする
因果(いんが)応報(おうほう) 過去の善悪の行いに応じて現在の幸・不幸の
果報が生じ、現在の行いが未来の果報を生む
因縁(いんねん) 因は直接的な原因、縁は間接的な条件
因と縁から結果が生じる →運命
引導(いんどう) 迷っている衆生を仏道に導く
②葬儀の時、導師が転迷開悟の法話を説く
有頂天 ①世界の最も上に位置する処 ②熱中して我を忘れる 得意絶頂
うろうろ 方向が定まらず動き回る様 うろつく
回向(えこう) ①功徳を自らと他者の利益のために振り向ける
②死者の成仏を祈り供養する
会者定離(えしゃじょうり) 会うものは必ず離れる運命にある(この世の無常)
→生者必滅会者定離
縁起 万物は実態はなく様々な原因や条件によって成立している →因果 因縁
大袈裟(おおげさ) 物事を実質以上に誇張していること →大仰
往生(おうじょう) ①この世を去り別の世界に生まれ変わる 極楽浄土に生まれる
②死ぬこと ③諦める ④閉口する
お釈迦になる 地蔵・阿弥陀の像を釈迦像と間違って鋳造したことから造り損ねの意
お世辞 相手を喜ばせようと実際以上にほめることば
億劫(おっくう) 面倒くさく気が進まない
開枕(かいちん) 開被安枕の略 就寝の意 午後9時に就寝の合図に鐘を搗く
九時就寝(消灯)
餓鬼(がき) ①悪業の報いで餓鬼道に落ちた亡者 ②幼児のことを卑しんで言う語
覚悟 ①迷いを去り道理を悟る ②記憶 暗唱 ③心構え ④諦める 観念する
学生(がくしよう) 学業を修める者
過去 ①過去世(かこぜ)の略 ②過ぎ去った時 以前 前歴
我慢 ①自分を偉ぶり他を軽んじる
高慢 ②我を張り他に従わない 強情 ③忍耐
伽藍堂(がらんどう) ①寺院の中で伽藍神を祀ってある堂 ②大広間
瓦 kapala 粘土で焼いた屋根材
勧請(かんじょう) ①神仏の来臨を請う ②神仏の分霊を請じ迎えて祀る
堪忍 ①堪え忍ぶ 我慢する ②怒りをこらえて許す 勘弁
観念 ①観察して思念する ②諦める 覚悟 ③意識の内容 ④見解
頑張る 「我に張る」の転 ①我意を張り通す ②忍耐努力する ③占領して動じない
帰依(きえ) 神仏に服従してすがる
機根 仏の教えに従い修行しうる衆生の素質 →気根
喜捨 喜んで寺社に寄進する 貧しい人に施しをする
祈祷 神仏に祈ること
喫茶 お茶を飲む
行儀 仏教の儀式 修行の規則 ②作法 ③行為 行状 →行儀作法
行水 清水で身体を洗い清めること
鬼門 陰陽(おんよう)道で万事に忌み嫌う方角(北東)
救済 ①宗教による人間の究極的な救い ②救い助ける
境界 境 区域
教師 ①宗教上の教化を司る人 ②児童生徒を教育する人 教員
③学術・技芸指導者
行持(ぎようじ) 仏道を修行すること
教授 大学など学術・技芸を指導する人
恐怖 恐ろしく感じること
救済 宗教による人間の究極的な救い ②救助
嚔(くしやみ) 鼻粘膜の刺激による反射運動
愚痴 言っても仕方ないことを言って嘆くこと
功徳(くどく) ①善行の結果として与えられる神仏の恵み 御利益(ごりやく)
②善行
工夫 ①精神修養の心得 ②最も良い方法を考えること
供養 三宝(仏・法・僧)や死者の霊に供える供物
庫裡(くり) 寺の台所
暮れ六(むつ) 酉の刻(午後6時頃)鳴らす鐘
葷酒(くんしゅ) 葷(ネギやニラなど臭気の強い野菜)と酒
「葷酒山門に入るを許さず」
敬礼 ①敬う ②敬意を表し礼をする
袈裟(けさ) kasaya 僧侶が左肩から右腋下に掛けて衣を覆う布
化身(けしん) ①衆生済度のため神仏が人間の姿になって世に現れること
解説(げだつ) vimoksa 束縛から離脱して自由になること
苦悩から解放され絶対自由の境地に達すること 涅槃
決定(けつじょう) 決まっていること 疑いないこと
結集(けつじゅう) 仏陀の教えを集め教団を統一し教典を編集したこと
外道(げどう) 仏教以外の教え 邪説、またそれを説く者
下品(げぼん) 生前に積んだ功徳の違いに応じて九品を上中下に三分した
最下位の物 ②下等
見聞 見聞きして得た知識や経験
玄関 禅寺の方丈に入る門 玄妙な道に入る関門 正面入口
現在 三世の一つ 現世 今生 ②過去と未来の接点
業(ごう) karman ①行為・言語・心など三つの行為 ②業腹の略
講師 講演や講義をする人 教授
向上 仏教で悟りの知見 ②優れた状態に達する 進歩 ③より上
④最上 最高
極楽 Sukhavati 全く苦患(くげん)のない安楽な世界 阿弥陀仏の居所、浄土
後光 仏・菩薩の体から放射する光輝 仏像の背後に添えた金色の輪 光背 光輪
乞食(こつじき) ①僧が食物を乞う修行の一つ ②物貰い 乞食(こじき)
ご馳走様 ①ふるまい もてなし ②豪華な食事
ご利益(りやく) 神仏が衆生に与える利益 霊験 ②効能
勤行(ごんぎょう) ①仏道修行を勤める ②時を定めて仏前で読経する 礼拝
権現 仏・菩薩が衆生救済のため種々に姿を変えて権(かり)に現れること 権化
言語道断 ①仏教の奥深い真理はことばで説明できない
根性 ①心根 性根 ②困難に挫(くじ)けない強い性質
在家(ざいけ) ①出家していない人 俗人 ②民家
賽銭(さいせん) ①神仏に奉る賽物(さいもつ)の銭
②神仏に参詣(さんけい)して奉る銭
済度(さいど) 仏・菩薩が衆生を救済して涅槃に渡らせること
悟り ①迷いが解けて真理を会得すること ②理解する 気づく 知る
作法 ①正しい起(た)ち居・動作の方式 ②決まり しきたり
三界 衆生が生死輪廻(りんね)する三種の世界(欲界・色界・無色界) 三世
三昧(さんまい) samadhi 心が安定した状態
一つのことに心が集中できた状態 一心不乱
懺悔(ざんげ) キリスト教で罪悪を自覚し、告白して悔い改めること
三身 三身仏(法身・報身・応身)
三途(さんず)の川 死者が七日目に渡るという冥土(めいど)の途中にある川
三宝(さんぼう) 仏様・法(仏が説いた教え)・僧(仏に従うお坊さん)
山門 寺院は山号(さんごう)を有しているので、寺院の門のことをいう
自覚 ①自ら悟りを開くこと ②自分のあり方をわきまえる 自己意識
四苦八苦 ①四苦(生・老・病・死)
愛別離苦(あいべつりく)(愛する者との別れる苦しみ)
怨憎会苦(おんぞうえく)(怨み憎しみ合う同士が会う苦しみ)
求不得苦(ぐふとくく)(求めるものを得ることのできない苦しみ)
五陰盛苦(ごおんじょうく)(「元気を持て余す」という苦悩)
※五陰とは、色受想行識の五つを指し、人の精神作用を構成する
五つの要素で「空」である。空は、地(大地の骨)・水(血や体液)・
火(体温)・風(呼吸)からなる。
地獄 naraka 奈落 六道の一つ 現世で悪業をはたらいた者がその報い
として死後に苦果を受ける処
自業自得 自ら招いた悪業の報いを自らで受けること 自業自縛
自然 ①神により生成されたもの ②人の力が及ばないこと ③あるがまま 天然
子孫 ①子や孫 ②血筋や家系 末裔(まつえい)
七転八倒(しちてんばっとう) 転げ回って悶(もだ)え苦しむこと
十戒 十条の戒律
不殺生(せつしよう)戒(生き物を殺さない)
不愉盗(ちゆうとう)戒(他人の物を盗まない)
不邪淫(じやいん)戒(配偶者以外と交わらない)
不妄語(もうご)戒(嘘をつかない)
不飲酒(おんじゆ)戒(飲酒をしない : 「般若湯(はんにやとう)」ならばよい)
不塗飾(ふずじき)香鬘(こうまん)戒・
不香油塗身戒(着飾ったり香水は使わない)
不歌舞観聴(かぶかんちよう)戒(歌舞音曲:歌ったり踊ったりしてはいけない)
不坐高(ふざこう)広大牀(こうだいしよう)戒(坐が高くて広いベッドには寝ない)
不非時食(ふひじじき)戒(正午以降は食事をしない)
不築金銀宝(ふちくこんごんほう)戒(金銀宝石などを求めない)
実際 ①存在するものの真実 ②現実 事実
慈悲 仏・菩薩が衆生を哀れみ慈しむ心 苦を除く ②慈悲 情け
娑婆(しゃば) saha 苦しみが多い忍耐すべき世界 この世
②自由な世界 俗世間
邪魔 ①仏道修行を妨げる悪魔 ②障害 妨げ
じゃんけんぽい じゃんけんのかけ声
自由自在 思いのまま
衆生 sattva 生きとし生けるもの 一切の生物 人類や動物
授業 学術・技芸を教え授けること
数珠(じゅず) 仏・菩薩を礼拝するとき手に掛けるもの
成就(じょうじゅ) 成し遂げる できあがる
上品 ①気品がある 品がよい ②品質がよい
修行 ①仏の教えを実践する ②学門・技芸を修練する
宿命 前世から定まっている運命
種子(しゅじ) 植物のが受精して成熟したもの
執着(しゅうじゃく) 強く心にとらわれること 思い込んで忘れられないこと
住職 住持職の略 寺の僧侶
出家(しゅっけ) 家を捨て仏門に入ること⇔在家
出世 ①諸仏が衆生済度のためこの世に出現すること 仏道に入り和尚の
位階を受ける ②この世に生まれ出ること
③昇進が早いこと 身分や地位が高くなること
成仏(じょうぶつ) 仏になること 煩悩を断ち悟りを開くこと ②死ぬこと
しょっちゅう 始終 絶えず 普段
精進 ①ひたすら仏道修行に励むこと ②心身を清め行いを慎むこと
正念場 性根を発揮する重要な場面 大事な場面 局面
丈夫 達者 健康 壊れにくい
食堂 食事をする部屋 料理を食べさせる店
書写 ①教典を書き写す ②文字を書く
所詮(しょせん) ①経文に表されることわりの文句 ②詰まるところ 結局
所得 収入 利益 生産活動の対価として支払われる報酬
所有 自分の物として持っている物
真空 ①真実の空 ②物質のない空間 ③空白の状態
信心 信仰心 神仏を信仰する心
人身 ①人の体 ②個人の身分
信女 「清信女」の略 ①女子の仏教信者 ②女子の戒名の位
施主 ①寺や僧侶に物を施す人 ②法事や葬儀を行う当主 ③建築主
刹那(せつな) ksana 極めて短い時間 一瞬
荘厳(しようごん) ①仏堂や仏像を天蓋などの仏具で飾る
②おごそか 重々しく立派
卒塔婆 stupa ①搭 ②追善供養のため墓に立てる板
大黒柱 ①家の中央に最初に立てる柱 ②家や団体の代表者
醍醐味(だいごみ) ①醍醐のような最上の教え
②醍醐のような味 美味をほめることば
大事 ①出家して悟りを開く ②重大事件 ③危ういこと 容易でない
大丈夫 ①立派な男子 ②頑固 ③確かに 間違いなく
台無し ①物事がひどく傷んでいること ②全然 まるで
凧 細い竹籤に紙を貼り、糸をつけて空に飛ばす玩具
他生の縁 生まれる前から結ばれた因縁
達人 ①学術・技芸に秀でた人 ②物事の道理に通じた人
達者(たっしゃ) ①物事に熟達した人 達人 ②抜け目のない人
③身体が丈夫な人 壮健 だらしない 節度がない しまりがない
他力本願 ①阿弥陀仏の本願に衆生がそれを頼って成仏を願う
②他人を当てにする
達磨(だるま) Bodhidharma ①禅宗の始祖
②達磨大師の座禅像を模した張り子の玩具
檀那・旦那(だんな) dana 財物を施与する仏家信者 施主
②召使いが主人を呼ぶ語
③夫 主人 ④得意客をさして呼ぶ語
知恵 ①宗教的な叡智 ②物事を適切に処理する能力 ③哲学的知識
畜生 ①畜生道に生まれた者 ②禽獣(きんじゆう)・虫魚の総称
③人を罵って言う語
知事 ①禅寺の庶務を司る維那(いな) ②都道府県の首長
弔問(ちょうもん) 遺族宅を訪問してお悔やみを言う 弔慰
長老 ①仏道に優れ、歳長けた僧侶 ②高齢者の総称 ③禅宗寺の住職
④経験者 老練
通達 ①深くその道に達する ②告げ知らせる
弟子 師に従って教えを受ける者 門弟 教え子
徹底 底まで貫き通る 中途半端でない
伝供(でんぐ) ①仏や祖師に供物を供えるために何人かの僧が並び、
供物を手渡しで順次伝送すること
②屋根瓦などを手渡しすること 伝供取(でんぐどり)
道具 ①仏道修行の用具 仏具 ②物作りや事を行うのに用いる器具の総称
③武器
道場 ①修行の場所 ②武芸の練習場所 ③訓練のため団体生活をする所
堂々巡り ①社寺の堂の周りを巡って祈願する ②同一の場所を巡ること
同房 同じ部屋 同居すること
東司(とうす) 禅寺で「便所」のことを言う
塔婆(とうば) ①卒搭婆 ②墓
道楽 ①趣味に耽(ふけ)り楽しむ ②物好き 好事 ③遊興に耽る
得度(とくど) ①剃髪(ていはつ)して仏門に入る
②生死の苦海を渡り涅槃の彼岸に渡ること
どっこいしょ 力を入れたり大儀なときの掛け声
②民謡の囃子詞(はやしことば)
内緒 内々の秘密ごと
七転び八起き 度重なる失敗にも屈せず奮起すること
奈落(ならく) naraka ①地獄 ②物事のどん底 ②劇場の舞台の下
仁王立ち 厳めしく突っ立つ
肉眼 ①眼で見る眼識 ②眼球 ③視力
人間(じんかん) ①人の住むところ 世の中
②社会的存在で人格を持った人 人類
念仏 阿弥陀仏の名号を唱えること
配役 ①仏事の役を割り当てる ②俳優の役を決める 役割
馬鹿 moha ①無知(僧侶の隠語) ②非常識 愚か者 ③無益 ④役立たず
万歳(ばんぜい) ①長い年月 ②いつまでも生きること ③目出度いこと
般若湯(はんにやとう) 僧侶の隠語で「酒」のこと
破壊 打ち壊すこと
悲観 ①この世に厭世観(えんせいかん)を起こすこと ②落胆 失望
彼岸(ひがん) ①生死の海を割ったって到達する終局 ②彼岸会の略
③春分/秋分の日前後七日間
比丘(びく) bhiksu 仏門に帰依して具足戒を受けた男子 修行僧
比丘尼(びくに) bhiksuni 出家して具足戒を受けた女子 尼僧
火の車 ①地獄にあるという火が燃えている車 ②生計が苦しいこと
秘密 ①真言密教 ②隠して人に教えないこと 非公開 ③内緒
平等 全てのものが一様で等しい 偏りや差別がないこと
不覚 ①正体がないこと ②思慮分別がないこと
不思議 「不可思議」の略 ①原因や理由が解らないこと ②怪しく思う
普請(ふしん) ①大衆に請うて搭堂の建築の労役に従事して貰う
②建築土木工事
布施(ふせ) dana 人に物を施し恵むこと ②僧侶に物品を施し与える
不退転 志を貫き屈しないこと
不断 普段 ①絶え間がない ②平生 平常
分別(ぶんべつ) 種類により選り分ける 区別をつける
無事 ①変わったことがない 平穏 健康なこと ②自然のまま ③暇
平常心 平静な心
変化 ①神仏が仮に人の姿となって現れる 権化
②形が変わって違った物になる
法会(ほうえ) ①多くの僧侶を集め仏の教えを説く会合 ②死者の追善供養
法衣(ほうえ) 尼僧が着用する衣服
法事 ①仏法の行事 法要 ②死者の追善供養のため七日毎の仏事や年忌
坊主 ①寺の住職 僧侶 ②頭髪を剃った人 童坊 ③男児
方便(ほうべん) ①衆生を巧みに教え導く手段 ②目的達成のための手段 便宜
菩提寺 家代々が帰依し追善供養を営む寺 掛かり寺
盆 ①「盂蘭盆」の略 ②浅く平たい物を載せる道具
煩悩(ぼんのう) klesa 衆生の心を悩ませる妄念(もうねん) 百八煩悩
凡夫(ぼんぷ) ①煩悩に束縛されて迷っている人 ②凡人 普通の人
魔羅(まら) mara 仏道修行の妨げになるもの 人心を惑わすもの
②陰茎(僧侶の隠語)
三日坊主 飽きやすく永続きしないこと(またはそういう人)
冥加(みょうが) ①「冥加金」の略 ②神仏の助力 冥利 ③報恩 お礼
冥利(みょうり) ①神仏が与える恩恵 冥加のご利益(りやく)
②善行の報い(御利益(ごりやく)) ③恩恵
未来 ①三世(過去・現在・未来)の一つ ②来世
無我 ①私心がない 我意がない 無心 ②我を忘れて没頭する
無学 ①煩悩を断ち、もはや学ぶことがない境地 ②学問や知識がないこと
無垢(むく) ①煩悩を離れて汚れがないこと ②心身の汚れがないこと うぶ
無常 ①一切の物は生滅変化していて常住でないこと ②人生のはかないこと
無分別 ①ことばや概念に捕らわれないこと ②分別のないこと 思慮がない
冥土 ①死者の霊が迷い行くところ ②黄泉
名刹 名高い寺
冥福(めいふく) ①死後の幸福 ②死後、追善供養の仏事
迷惑 ①迷うこと ②困り苦しむ 難儀する
滅相(めっそう) ①物事が消滅する様 ②法外 とんでもない
滅法(めっぽう) ひどく道理に外れていること とても素晴らしいこと 法外
勿体(もつたい)ない ①神仏などに対して不都合なこと
②過分で畏れ多い かたじけない
③無駄になるのが惜しい
門徒 ①仏門を同じくする信徒 信者 ②門人 教え子
問答 質問と応答
夜叉(やしや) 人を害する鬼神である反面、財宝神として信仰された
遊山(ゆさん) ①禅家の修行を終え、諸方に遊歴すること
②野山に遊びに出る
油断 不注意 注意を怠る 気を許す
用心 ①心を用いる ②予め注意する 万一に備える
欲 欲しがる心
抑止 押さえ止めること
礼賛(らいさん) ①三宝を礼拝して功徳を讃歎(さんたん)する ②褒め称える
力士 ①「金剛力士」の略 ②力の強い人 ③相撲取り
立身 ①一人前になること ②出世すること
立派 ①一つの宗派を立てること ②文句のつけようがない
臨終 死に臨む 死に際 末期
輪廻(りんね) samsara 衆生が三界六道に迷いの生死を重ね止まることが
ないこと 流転(るてん)
融通 ①融けあって通ずる ②金銭の流通 やりくり
老婆心 必要以上の親切心
六道(ろくどう) 衆生が住む六つの迷界(地獄道・餓鬼(がき)道・畜生道・
修羅(しゆら)道・人間道・天上道)
六根 人間の認識の根幹である六つの器官(眼・耳・鼻・舌・身・意)
六根清浄 六根のそれぞれが種々の功徳(くどく)を有して超人的能力を
発揮するとともに、清浄を祈願する 霊山に登山する際、金剛杖を携えて
六根清浄を唱える。
律儀(りちぎ) ①義理堅いこと ②健康なこと 壮健
脇侍 本尊の両脇の脇士
阿弥陀如来に観音菩薩と勢至菩薩 釈迦如来に文殊菩薩と普賢菩薩
薬師如来に日光菩薩と月光菩薩
輪袈裟(わけさ) 袈裟の一種 首に掛け胸に垂らす輪状の袈裟