珍語萬語(PDF)
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あくしゃうつ(悪性 倦む 持て余す  辟易する 嫌になる 迷惑だ 厄介だ 困る)

あくゎーんとしとる(口を大きく開けている) 

あぐっちゃけ(口を大きく開けろ)
あしふみざきんなか(踏み入る隙間がない)
あすーっさるく(遊んで回る) 

あすっぎゃどんけーなー(遊びにでもおいでよ)
あすびぎゃくるけん(遊びにきますから)

あせくる(掻き回す:詮索する)

あたする(徒(いたずら)する 邪魔する)

あちゃんなる あてんなる(徒(あだ) 邪魔になる) 

あっちゃこっち(反対に あべこべに)

あてんかわんひっちごうた(想定外だ)

あばかん あばっきらん(あふれる たくさん) 《日ポ》

あぶにゃーうっちんとこじゃった(危うく死ぬところだった)
あぶらすむる あぶらすめる(搾油する 精油する) 

あゆっけ(歩いて来い)
あるーっへーぅゑっくれ(洗って干しておいてくれ)

あんつれんとんとんとつれんとん

(あんなのが滅多に釣れないのだが) 

あんびゃんわるか(不塩梅 不具合 調子が悪い)

いが(棘 赤ん坊:)《坂瀬川》

いくっしぇな(行くので)《佐伊津》

いさな(我が家 拙宅)《上島》

いたうゑ いたうゑっか(行ってから)《下浦》

いたちくぅ(行って来よう)

いたちくうたい(行って来ましょうかね) 

いどりがく(汚れの跡が付いている)
いっかかってかたづくる(総動員で片付ける) 

いっかかる(降り掛かる)

いっちゃった(取り逃がした)
いっちょんこられんとん(全く来ないが)
いらりーろ いりーろ(要るだろうか)
いれっくれらりいろ いれらりーろ(入れてくれるだろうか)

いんなえる(ぐったりする)

うーばんぎゃ(大番外 大雑把だ 無謀だ 迂闊(うかつ)だ いい加減だ) 《日ポ》

うしのうた(無くした 紛失した) 

うったって(外出着にめかし込んで)

うらぎゃーしんみゃー(裏返し 表裏反転)

うろつく(徘徊する 彷徨する 歩き回る さまよう)

うろんころん(落ち着かず動く)

うんずりめんずり(次第に 徐々に その内に)
うんぶくるる(溺れる) 

えずらしか(不気味だ 大仰だ 大袈裟だ)

えだんいたか(四肢が痛い 肩が痛い)
えっとんこたなか(大したことはない)

おいがすいで(俺がするから)《牛深》

おーとろい おーとろし(おぅ怖い) 

おずーだ(目を覚ました)

おぜーこつ(大変気の毒なこと)

おちょくる(からかう)

おったったい(居たのですか 居ました)

おっとっとっとたー(奪っているのだよ) 

おめーてみろ おめーんみろ(喚く 大声で呼んでみろ)
おりゃわりゃわれわりゃわりゃわりゃちゅうもねわりゃ

わりもわりゃおれわりゃわりゃわりゃ ちゅわじゃわりゃ

(俺はお前のことを「お前・お前」と気安く呼ぶんだから

  お前も俺に「お前・お前」と呼んでくれよ)

おれんじゃん(俺もだよ)

かーんかんちーた(蚊が刺した)
かきくーけー(柿を食べますか) 

かしぇしぇろ(加勢:手伝え)

かじぇぐすんのかじぇひーとる(薬の薬効がなくなっている)
かっくゎんかん(柿を食べませんか)
かっとしゅう(且々 次々に) 

がまじゃーてきばる(我慢出す 精を出して働く)

からいもほりかんもい(芋掘りですか)《瀬戸》

かんじょうんわるか(勘定 採算がとれない)

きいっくって(聞いて来るから) 

きいっけ(聞いて来い) 

きくどもん(利くだろうね 利くと思うよ)

きさんなか(気散じ:お構い無し)

きたろうば(来たならば) 

きたろうもん(来たのでしょう)

きっとごゆる(巫山戯(ふざけ)る)

きばらすばいな きばんなすか きばんなっせ(勢が出ますね)

きもだえ(心労:気疲れ)
きゃーほりぎゃいかんきゃー  
けーほりげーいかんけー(貝掘りに行かないか)
きゃーしんみゃー(裏返し 表裏反転)

くい くいで(来る 来ます)《牛深》

くぃーくぃーさるくな(食べ歩くな) くーっくー(食べてこよう)

くうきゃー くうけー くうなー くうねー くうやー(食べるか:食べますか?) 

くーな(食べるな) 
ぐーらしか ぐらしか(愚かしい 可愛そうだ)

くちがむ (口喧しくがみがみ言う)

くっちゃろかい くりーろ(来るだろうか)
くっだっど (下さるだろう)  

くっだれん(呉れない)《竜ヶ岳》

ぐらりする(ガッカリする 落胆する 失望する)

くれっくっどな くれっくれぇ(遣って下さい)

くゎん(食べない)  くゎんかん(食べないか)《島子》

けがすっとん(怪我するぞ)

こいもん(香物 お新香)《苓北》

こけけ ここさんけ(ここに来い)
ごちゃんいたか(五体が痛い 背中が痛い)

こんかのぅ こんかん こんきゃぁ こんけぇ(来ませんか)

こんくらしゃー(こんなに暗いのに)
こんてんとんとんととれんとん
(こんなのが殆ど捕れないのだが)
こんやだこんや こんやこんや(今夜にでも来ませんか)
さかさみゃなす(逆さにする 天地逆にする)

さぐたましか(落ち着きが無く騒々しい)

ささっとっとさい(刺さっているのだよ)

させんせんせん(させてくれないからしない)
さっささっさんせんじゃん(手早くなさらないからですよ)

さっしーろ さりーろ(なさるだろうか)
さりく さるく(去来 歩き回る 徘徊する 彷徨する) 

さるくったー(歩き回るのですよ)《佐伊津》
さんくりかえる(三転 転倒する 転げ回る)
しーとる(好きだ)

しーとる(空いている)   

しぃならん(出来ない)《上島》

しぃまい《牛深》 しぃまえ しまえ(しなければならない:担当 義務)

したもねーろ(した方がよいものだろうか)

…じゃがや …じゃんば(…ですよ)《牛深》

じゃからじゃま じゃらじゃま(違いないよ)

じゃかいや じゃっちゃかぃや(そうじゃないの) 

じゃっじゃっ じゃっちゃん じゃっとさい じゃる(その通りだよ)

じゃろう じゃろが じゃろもん(そうでしょう)

しゅうーだ(しましょう することにしよう)
しゅうみゃーだ しゅうめーだ(しないことにしよう) 

しゅうる(吸う) しゅうれ(吸え)
ジョンがごたっとじょん(幼い子どもみたいだよ 幼稚だよ)
しんのしまり(尻 最終的に)

すいちゃがや すいっちゃがや(するのだ)《牛深》

すーした(空気が抜け) すーする(空気が抜ける)
すーすーするせんせけ(隙間風が入るから戸を閉めろ)
ずーり(沿って 伝って) 道ずーり(道沿い)
ずーんする(体温が急に下がる)

すすりこむ すする(吸い込む 吸う)

すっからかん(素寒貧)

すっかんがす すっくゎんがす(抜き取る)

すっちゃいろ(するのだろうか)
すっちゃかいや(するのではないだろうか)

すっでたー(するからだよ)

すっどもん すっちゃろもん(するのでしょう)
ずるずるづる(次々と出る)
するせん(しますから) すっちゃん(しるんだ)

するっしぇな(するので)《佐伊津》

するっぱな するっぺぇ(するのだよ)《佐伊津》

するみゃーもん(しないでしょうよ)
せーてせかん(急ぐが緊急ではない)

せからしか(うるさい 面倒だ)
せせらせられんせんせせらん(触れさせないから触らない) 《日ポ》
せっくゎんくゎんかん(赤飯を食べませんか)《島子》
せにゃん せんばんと(しなければならない)

せぶらかす(からかう)

せんせんじゃん(しないからだよ)

せんちゃろもん せんどもん(しないでしょう)

せんとぅ(しないのですか)

せんもん(しないよ)

そどやがや(大騒動だよ)《牛深》

そびっこむ(引きづり込む)
ぞんぞろびく(だらしなく引きずる)
たたったったー たたっとっとたー(祟っているのだよ)
だんだんなー(有り難うね)
ちーっくれ(注いで下さい)
ちーっけ(付いて来い 同行しなさい)
ちちーちーとっと(父に付き添っているのです)
ちーんちーとる(血が付いている)
ちゃんくゎら(安物 不良品)
ちゅうりこうり(ちょっとやそっとでは)
ちょうじょう(重畳:ありがとう)
ちょっこらちょーっと(短兵急に 性急に)
ちんかジョンととんかジョン(小さな坊やと大きい坊や)
ちんかも(仲睦まじい関係)

ちんだはんだ(途切れ途切れに)

つうえか(費える 不経済だ)

つこかす(落とす) つこきゃーた つっこきゃーた(落とした)
つっくゎんげた(抜けた)
つったっとんなな(呆然と立ったままでいるなよ)

つっぱったっじゃがや(海に落ちたのだよ)《牛深》

つらつっくやーて(顔をしかめて)

つらなし(照れ屋 恥ずかしがり屋)

つんつらかす(摘み散らす)
つんつるてん(つるつるに禿げた様子)
つんなもだ(連れ立って行こう)
つんぶるう(振り払う)
てーげてーげよかてー(大概 大雑把でよいのに)

てごんみゃ(自分勝手に)

とうかとな とうかっかな とうかんな(遠いのですか)
とうつたあつ(一つ二つ)
とうりたーり(一人二人)

どうろこうろ(どうにかこうにか どうやら)

とごえる とごゆる (巫山戯る 騒ぐ)

とぜんなか(徒然ない 暇で退屈 寂しい)

とっとっとー とっとっと(取っているのですか 取っています)
とっとっともとっと(取っているとでも思っているのか)
ととこれかたまれ(一カ所に集まれ 集合)
どぼくるる(先端が潰れる)

どもこも どんこん(どうにもこうにも 如何にしても)

とんととれんとん(全く穫れないが)

なかたなか(何でもある 何でも揃う)

なかなかなかなー(案外と無いね)

なにしてーん(おやまぁ)《太多尾》

なわのうた(縄を綯った)

なんかかる(もたれ掛かる)
なんかたなかかなー(長いのは無いですか)
なんかなかかなー(何か無いか)

なんぎゃっとっとたー(投げ遣っているのだ)

なんじゃかんじゃ(何や彼や)

なんしゅうに(何をしようか 不要だ)
なんなんなー なんなんかな(何々ですか)

なんもかんも(何も彼も)

にしごうで(苦螺かんだような顔で:顔をしかめて)
ぬーだろにゅう(飲んだら寝よう 飲んで眠ろう)
ぬーどっど(酒を飲んだな)《五和》
ぬーんみゅうだ のーんみゅうだ(飲んでみよう)
ねぎる ねぎっとる(睨み付けている)《手野》

ねまる(腐敗する ②寝る  《日ポ》

のさっとる のさる(幸運だ 宿命を負っている 授かっている)

のすこっじゃか(伸す 耐えられない 我慢できない)

はげらしか(歯痒い 面倒だ 焦れったい)

はちくる(こちらから行く) はちけ(おいで)

はちげんはる(発言 大洞ふく:自慢する)

はちわれた(割れた)

はってく(果て行く 逝ってしまう 行く 死ぬ 去る)

はってけ(もう行きなさい)  はってこ(もう行こう)
ばななかなー ばなななー ばななばな(バナナですか)

はよぺー(急いで食べなさい)

ぱんかな(食べませんか) ぱんとか(食べないのか)
ぱんなろぷう(パンなら食べる)
ばんばらげ(視界の妨げがない)
ぴーなっせ(召し上がれ)

ひちゃかちゃ ひちゃくゎちゃ (無茶苦茶)

ひっかんがす ひっくゎんがす(引き抜く)

ひっちゃかましか(うるさい:面倒だ)

ひっちゃきゃーて はちわった  (落として割った)

ひっちゃこっち(逆さに)
ひのいちんち ひのいっちんち(一日中)
びるのもだ びんのもだ(ビールを飲みましょう)

ひょっとすれば(もしかすると)

ひんのぅだ(飲み込んだ)

ふあんびゃー(不塩梅:体調不良)

ぷーてみろ(食べてご覧) ぷーとか(食べるのか)
ぺー(食べろ) 

へきんいたか(肩癖が痛い 背中が痛い)

ぽーかい(食べようか)   ぽーだな(食べようよ)

ほたゆる(巫山戯る:騒ぐ)

まこてー(誠に 本当に そうだね)

まっこんがやる(真っ向から回転する 前転)

みーみーせろ(時々見張れ)
みーっぱっとんな(見張る 何もしないで眺めているな)
みかんばんのよか(見看板 見栄えがよい)
みがんのゆうなりやした(身寒 気候が穏やかになりましたね)

みたむなか(見とうもない みっともない)

みゅうみゃーもん(見ないだろうよ)
むーらしか(蒸し暑い)
めしゃぱん ぱんなろぷう(ご飯は食べない。パンなら食べる)

メダイ(メダル 賞牌)《河浦》

めのもーた めんもーた(目眩がした)

もいよっちゃんばー(漏れているのだもの)《牛深》

もーたーんもーとる(モーターが回っている)

もだえろ(急げ) もだゆんな(急ぐな:狼狽えるな)

もでっけ(戻してこい:返しなさい)

やもももすももももものうち(山桃もスモモも桃のうち)
やーたやーくゎんやー(焼いたバリは食べませんか)
やいやまたやーやー やーたやーはくぃやーた
 (おやおやまたバリですか 焼いたバリは食べ飽きた)

やかましか やぜらしか(うるさい 面倒だ)

やりもせ(遣り申せ:差し上げろ)

ゆうっかする(言って聞かせる)
よかっどもん よかろうもん(いいでしょう)
よかろうで(いいだろうに)
よしーしていっちょる(よいことにして我慢している)
よったーり(四人) よっとっと(寄っているのです)

りゅうけんなか(料簡なし:恥ずかしい)

わいがくいでじゃがや(お前が来るからだよ)《牛深》

わ-がばっかり(自分ばかり 自分だけで)

わーがわーがでわーがよかごていっちぇろ(各自で好きなようにするがよい)
わせんむこどん(早稲 稲妻 春雷)

わんぎする(浮気)